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1.CDの基本構造
2.CD盤の保存
3.CDだからこそ可能なプレイ
1.CDの基本構造
アナログ信号をデジタル信号に変換し、ディスクに記録されたものというのは、誰もが知っていると思います。
CDは、「ピット」と呼ばれているくぼみで、信号を記録します。このピットの長さと、そのピット同士の間隔の組み合わせにより、データを記録しています。そして、これを
等速に動かして、CDピックアップにより読み取るわけです。等速ですから、CDの内側を読むときは早く、外側を読むときは遅く盤を回転させることとなります。
他にアナログレコードとの違いは、アナログレコードの場合、外側から1曲目が始まりますが、CDの場合は、内側から始まります。また、CDの場合、
TOC情報が記録されており、CDプレーヤーは、まず、これを読み取らないとスタートしない仕組みになっています。TOC情報は、このCDには、どのくらいの時間の曲が、どういう順番で入っているかなどのことです(Table of Contentsの略)。CD-Rレコーダーで録音したCDで、
ファイナライズ作業をしていないものは、通常のCDでかかりませんが、それは、TOC情報を書き込んでいないからです。
CDの規格としては、
20Hzから20kHzまでの音声信号を記録・再生するルールとなっているため、その範囲外の周波数帯は、取扱い外となります。一部のオーディオファンには、人間の可聴範囲といわれる20Hzから20kHz以外の所の重要性を訴える人が多いようです。また、CDのサンプリング周波数は、
44.1kHzと決められています。しかし、注意しなければならないのは、このようなスペックの他に、気持ちよく音楽を聴ける演奏そのものやレコーディング・編集テクニックといった内容も大切であることです。
上図は、CDメカがCDの信号を読み込む仕組みのイメージ図です。レーザーダイオードから、常に焦点を合わせた発光がされ、反射してくる受光部分で、信号が戻って来ているか来ないかをキャッチしています。ピット部分にレーザーが当たると、反射しない仕組みになっています。
この様に、CDの回転スピードのコントロール、レンズの送り(内側からその側へ)コントロール、照射レーザーの焦点を合わせるための対物レンズのコントロール、など、システムテクノロジーが必要となります。そして、どんなに高い技術を要しても、常に、受光部でデジタル信号をキャッチできません。「
信号の欠落」は、必ずあり、その欠落した部分を想像して作ってしまうのです。この欠落部を想像して作ってしまう技術こそ、CDという音楽ソフトを世にデビューさせた影の要素なのです。ちなみに、その後、音に関係ない無駄な記録部分を省略するという名目で圧縮技術が進歩し、MDが発表されましたが、現在はあまり普及していません。
CDプレーヤーの仕組みや、音楽のデジタル信号処理のことについて、もうちょっと知りたい人は、個人的に次の本をおすすめします。(発行が古いので現在販売されているかどうかわかりませんが)



左上から順番に
「図解コンパクトディスク読本」
オーム社・中島平太郎/小川博司著
「これで解ったデジタルレコーディング」
ミュージックトレード社・AMEI監修
「デジタルオーディオのすべて」
電波新聞社・井上千岳著
「DCC・MDガイドブック」
電波新聞社・村田欽培著
およそ15年以上前のものもあるので、今はもっと分かり易いものがあるかも知れません。
2.CD盤の保存
CDをクリーニングする時は、円周方向に拭いてはいけない。下の図のように放射方向に拭くのが正しい。また、データーを読み込む面は、丁寧に扱うが、上の印刷面は割りと乱暴に扱われる。しかし、実際に、信号が書き込まれているのは印刷のすぐ下なので、こちらも丁寧に扱ってほしい。

CDは、レコードと違ってとても扱いやすい。ケースに入れておけば、立てても横にいてもOK! また、規格としては、5度から55度まで耐えられるようにできている。注意しなければならないのが、気温が零下まで下がる寒冷地や、55度を越える危険性のある真夏の直射日光を受ける場所や自動車のトランクの中である。CDは、大切に扱えば永遠と思われがちだがそうではない。10年も超えると劣化が酷くなる。CDの場合、データの欠落を補正するシステムが働くので、あまり気が付かないが、寿命がある。形あるものは、みなそうである。


左の写真は、盤面はキレイだが、指で接触する部分のあぶら(?)を拭き取らずに放置したら、端から腐食されてしまった例。
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